プリテンダーズのフロントウーマンがビョーン・イットリングをプロデューサーに迎えて放ったこの初ソロ作は、〈踊れるパワー・ポップ〉をめざしたという。なるほど、サウンド・プロダクションは思いのほかダンサブルでポップだが、それでも決して日和ったように聴こえないのは、彼女の凛とした歌声を真ん中に据えているから。ニール・ヤングのギターをフィーチャーした“Down The Wrong Way”も迫力満点だ。