メジャーを離れて放つ約6年ぶりのオリジナル・アルバム。瞑想などをテーマにしたEPに続いてアーロン・リンジーが大半を手掛けた本作にもスピリチュアルな空気が流れ、得意のアコースティック・ソウルを聴かせる。が、先行曲“That Magic”や〈愛が世界を救う〉と歌う“What If”、盟友シャノン・サンダースらが手掛けた“Rollercoaster”などのミッドは、そのメッセージ性も相まって歌もビートも力強い。高い志と風格に満ちた一枚だ。