50余年のキャリアを誇るリヴィング・レジェンドの、2年半ぶりとなる新作。2000年代に〈再発見〉されてからの5枚目となる本作も、引き続きリオン・ミシェルズのプロデュースとエクスプレッションズによるツボを押さえたソウル再生に塩辛い歌で魂を込めていくという、本質の変わらない味わいが好ましい。サンプリング需要もありそうなギターの効いた“Two Faces”、マイルドな甘茶ソウル“Will I Get Off Easy”が聴きどころ。