間違いなく21世紀を代表するギタリストだろう。彼の特に評価の高いトリオ三作目で初のセルフ・プロデュース。かつメンバーを一新しドラムにはバッド・プラスのデイヴ・キングと新展開で魅せる。6~70年代の名曲をプレイしたというが、イレイザー・ヘッドのピーター・アイヴァースで始まり度肝を抜かれた。そう来たか! そしてオーネット・コールマンやキース・ジャレット、からロイ・オービソン、そしてエヴァリー・ブラザーズまで熱演。音響的アプローチも配しながら同時にスウィングし続け、オリジナルのエッセンスも損なっていない。差し詰め(ギターが)歌いまくるジュリアンといったところ。