Ego-Wrappin'客演などで知られるピアニスト、トウヤマタケオとくるりを始めストリングアレンジなどで活躍するチェリスト、徳澤青弦によるチェンバー・デュオ5年ぶり2作目。日本の音楽界になくてはならない職人二人それぞれ、トウヤマはソロで、そして徳澤は権藤知彦とのanonymassで電子音と器楽の有機的融合を見せてきたが、ここではピアノとチェロのみのアンサンブルのみが静かに、そして丁寧に奏でられる。凛としていて気高く、しかしながら同時に生活の隣にあるような「音楽」。音の扱い方は違えど、それぞれの作風と地続きに感じるのはその辺りが由縁なのだろう。