北アイルランドはデリー出身のシンガー・ソングライターによる4年ぶり2枚目のアルバム。18歳の時に出したデビュー作『Before We Forget How To Dream』は、タイトル通り彼女にとって〈夢見ることを忘れる前に〉作らなければならなかった作品で、思春期特有の揺らぎが魅力だった。それに対し、今作では入り組んだディストピア的現実社会と向き合いながら自己表現していて、そのひたむきさが人間関係やセクシュアリティーなどに不安を抱く人たちから共感されることだろう。弾き語りの延長にあったアコースティックな作風から一転し、バンド・サウンドやエレクトロの要素が目立つのも特徴的で、“Knock Me Off My Feat”のように開かれたポップ・チューンが実に新鮮。確かな成長が感じられる。