初作『あい』と2作目『し』に連なるニュー・アルバムのタイトルは『てる』に。序盤はDJ BAKU、O.N.O、の子(神聖かまってちゃん)らのプロデュース曲で〈普通〉を押し付ける世の中への苛立ちと〈自分〉であることの誇りを力強く主張。Michita製の“Candle”では友との死別、津田直士(!)のピアノを背にしたポエトリー調の“障害”ではみずからの障害と向き合い、生と表現することへの執着をさらけ出す。穏やかに鬼気迫る一枚。