アトランタの雄による新作は、〈ラップするか、もしくはバスケのリーグをめざすか〉と、ゲットーの青年たちを取り巻く環境をアルバム一枚にまとめ上げた超力作。エグゼクティヴ・プロデューサーにはあのレブロン・ジェームスを迎え、ラップとバスケの両シーンからとことんリアリティーを追求した内容に。ケンドリック・ラマーやトラヴィス・スコットら客演にも目映いメンツが並ぶ。“7 Rings”のリミックスに続くアリアナ・グランデとのコラボ“Rule The World”は泣ける作りだし、納税をテーマに自身の現状と次世代への期待と説法を〈成功した黒人男性〉の立場からラップする“Sam”、チャンス・ザ・ラッパーとコダック・ブラックの応戦も素晴らしい“I'm Not Crazy, Life Is”などどこを切っても聴きどころ満載。