箱庭の室内楽のハシダカズマを中心に昨年結成された20人編成サイケ・オーケストラ・バンドが、(現状)ライヴ会場限定で初作品をリリース。ヴォーカルのハシダ以外は全員白装束の女性で、ライヴは日によってメンバーの数もまちまち、そもそもステージに全員乗るかわからないというスタイルもインパクト大だ。どこかで聞いたことのあるタイトルのロック・ワルツ“starless and bible black”と、メンバー後藤まりこがミックスしたという“creature(Mariko Goto mix)”、そして1曲目にハシダが荘厳なリミックスを施した“starless and bible black(KzmHsd remix)”の3曲は、フルートやチェロ、鈴、ベルリラによる音色や女性メンバー全員によるコーラスなどのかわいらしさと、後藤やるみなす(AOAZA)による轟音ギターが同居した、美しくて切なくて幻想的で、だけどちょっぴり凶暴なナンバー。まるでおとぎ話みたい。