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10連休を埋め尽くしたいリイシュー

BILLY PAUL Me & Mrs Jones: The Anthology SoulMusic(2019)

 新緑が眩しい季節になってきましたね。ってことで……まず、オージェイズとはPIRの同僚でもあったビリー・ポールのアンソロジー『Me & Mrs Jones: The Anthology』(SoulMusic)を推薦しておきましょう。全米No.1に輝いた不倫ソウル・クラシック“Me And Mrs. Jones”(72年)のイメージがどうしても強くなる人ですが、これは多彩なスタイルで持ち味を活かした全31曲を通じて69~85年の軌跡を辿れる2枚組。ネプチューン時代から大半を占めるPIR時代のシングル群、さらにはトータル・エクスペリエンス時代の楽曲までも収録した便利な内容ですよ。

GLORIA BARNES Uptown Maple/Pヴァイン(1971)

 続いては紹介が遅くなりましたが……ハーレム出身のグロリア・バーンズがオール・プラチナム配給のメイプルに残した71年の唯一作『Uptown』(Maple/Pヴァイン)を推薦しておきます。レーベルメイトでもあったリー・モーゼス&ザ・ディサイプルズ、さらにオハイオ・プレイヤーズが演奏に参加。ディープな主役の振る舞いをファンキーに引き立てた生々しい好盤であります。

EN VOGUE Born To Sing: Deluxe Edition Atlantic/90/9/Solid(2019)

 最後はアン・ヴォーグが90年に発表したデビュー作を2枚組で復刻した『Born To Sing: Deluxe Edition』(Atlantic/90/9/Solid)を。リマスターされた本編が定番なのはもちろん、フォスター&マッケルロイらのリミックス、当時の日本企画盤でのみ聴けた“Mover”などボーナスも山盛りの33曲! *出嶌孝次