『ゼロ・グラビティ』のアルフォンソ・キュアロンのNetflix配信の新作『ROMA/ローマ』が世界の映画祭や映画雑誌のベストテンを席巻、非英語映画にも拘らずアカデミー賞の作品賞候補となり、日本でも劇場公開をされたことは記憶に新しいが、この映画のサウンドトラックが出ると聞いて疑問に思った方もいらっしゃるだろう。映画自体は現実音のみで<映画音楽>を一切使用していないからだ。実は、本サウンドトラックは、映画の世界で現実音として流れていた70年前後のメキシコの音楽を集めたもの。映画の感動の追体験としての効用は勿論のこと、当時ヒットしたメキシコ音楽コンピとしても楽しめる素晴らしい1枚。