前作発表後も昭和レコード勢3人での合作アルバムやワンマン・ライヴのDVDリリースをはじめ、AKLOとの楽曲~ツアーに自身のライヴなど、順調な歩みが続いたZORN。2年ぶりの新作は、ありふれた日々にささやかな幸せを見い出す近作2枚でのピースなマインドと、他を蹴散らさんまでのラッパーとしての自我がせめぎ合う作品に。近作の生活目線をセルフボースト的な形に落としこんだパンチライン満載の“I Wanna Be A Star”ではそれがラップと共にスリリングに結実している。ただそれでもなお、本作が最後に向かう先は“My Love”なのだ。〈永遠かなんてわかんない/明日のことだってわかんない/だけどお前がいなかったら/爪切りの場所もわかんない〉の一節は愛する人への最高のラインだろう。