実力派トップ・シンガー、マリア・マルダーが、6月8日(土)と9日(日)にBillboard Live TOKYOで来日公演を実施する。

1943年生まれのマリア・マルダーは60年代からシンガーとしてのキャリアをスタートし、イーヴン・ダズン・ジャグ・バンドやジム・クウェスキン・ジャグ・バンドに参加した。イーヴン・ダズン・ジャグ・バンドはアルバム1枚を残し解散。ジム・クウェスキン・ジャグ・バンドも68年には解散するものの、メンバーのジェフ・マルダーと結婚し、バンド解散後もジェフ&マリア・マルダーとして活動を続ける。しかしアルバム2枚を残し、デュオを解散。夫婦関係も解消してしまう。

イーヴン・ダズン・ジャグ・バンド『The Even Dozen Jug Band』(64年)収録曲“Mandolin King Rag”
 

ジム・クウェスキン・ジャグ・バンド『Garden Of Joy』(67年)収録曲“If You're A Viper”
 

ジェフ&マリア・マルダー『Pottery Pie』(70年)収録曲“Brazil”
 

公私ともにソロとなったマリアは、73年にデビュー作『Maria Muldaur』(邦題:オールド・タイム・レイディ)をリリースすると、収録曲“Midnight At The Oasis”(邦題:真夜中のオアシス)が全米チャート6位の大ヒット。翌74年の『Waitress In A Donut Shop』(邦題:ドーナッツ・ショップのウェイトレス)も好セールスを記録し、この2作は彼女の代表作と呼ばれている。

以降も現在に至るまで、ゴスペル、ジャズ、ブルースのカヴァーなど、多岐に亘るジャンルのアルバムをコンスタントに発表し、その数なんと41作。そのなかには、ブルース・ピアニスト、チャールズ・ブラウン最後の参加作品となった『Meet Me Where They Play the Blues』(96年作)や、ペギー・リーのソングブック『A Woman Alone With The Blues』(2003年作)、ボブ・ディランのソングブック『Heart Of Mine』(2006年作)なども名前を連ねる。

今年3月には1930年代に活躍したブルース・シンガー、ブルー・ルー・バーカーのトリビュート作『Don't You Feel My Leg』をリリース。デビュー・アルバムにも収められている“Don't You Feel My Leg”も収録した本作は、第61回グラミー賞・最優秀トラディショナル・ブルース・アルバム賞にノミネートされたことでも話題を呼んだ。

マリア・マルダーがBillboard Liveに登場するのは実に9年ぶりのこと。数多くの名作を残してきた実力派シンガーによる一夜、ぜひお楽しみあれ。

 


LIVE INFORMATION
マリア・マルダー

2019年6月8日(土)、9日(日)Billboard Live TOKYO
1stステージ 開場15:30/開演16:30
2ndステージ 開場18:30/開演19:30
サービスエリア 7,900円/カジュアルエリア 6,900円(1ドリンク付き)
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