アシュリー・ラックとリダ・Pから成る女性テクノ・デュオがテクニカラーから放ったフル・アルバムは、誰に媚びることもない無骨なハード・テクノ/エレクトロ集だ。90年代テクノやレイヴのフィーリングに、アシュリーがパンク・バンドで培った感覚を注入して吐き出される不穏なハードコア・テクノは、一音一音が異常なまでに精神を昂らせ、闇雲に走り出したくなるような衝動に駆られる。