リアノン・ギデンズ、レイラ・マッカラ、そしてバーズ・オブ・シカゴのアリソン・ラッセルに加え、まだリリースはないもののこの3人に遜色ない期待のシンガー、アメジスト・キアーからなるアメリカーナ黄金カルテットがスミソニアン・フォークウェイより。リアノンやレイラの近作に通じるブラック・アメリカンや女性の権利への問題意識を掲げたコンセプトに芯の強さを感じ、そのソウルフルなハーモニーとストリング・アンサンブルに聴き入る。ボブ・マーリー《スレイヴ・ドライヴァー》のカヴァーも効果的だ。プロデュースはリアノンの『フリーダム・ハイウェイ』にも名を連ねた名匠ダーク・パウエル。