シカゴの才媛から3年ぶりの2作目が到着。13曲すべてに偉人の名を冠しており、サン・ラー、バスキア、マイルスといった巨星のレガシーをみずからの詞と音楽に変換していく、高い芸術性と物語性が併存する。とはいえ、ニコ・シーガルのホーンがヴィヴィッドに響く“Boldwin”をはじめ、小難しさよりもエモーションが直に伝わるような生々しいR&B/ソウルの印象が勝る。知的かつ熱量のある好盤。