群馬発の3人組によるファースト・アルバムは、冒頭から2ビート炸裂のパンキッシュな楽曲で攻め立てる。けれど、中盤にスロウテンポな“One Day”を挿み、後半にはカマタリョウガ(ギター/コーラス)みずからピアノを弾いたバラード調の“赤と青”でしっとり聴かせるなど、新たな表現を獲得している。楽曲クォリティーの高さと物語性に長けた作品の流れも◎で、全体を通して持ち前のメロの良さが光る好盤と言っていい。