プラスサイズな体型を全力で肯定するような80s風ポップ・ブギー“Juice”が先行ヒット。ミネアポリスの女性トリオから飛び立ったリゾーはすでに2枚のソロ・アルバムを出しているが、故プリンスとの邂逅を経て3年前に契約したリッキー・リードのナイス・ライフ/アトランティックから放つ今作では、ラッパーの枠を飛び越えて、ソウル、エレクトロ、ロックなどを呑み込んだ全方位的なポップネスを見せつける。Xアンバサダーズと組んだリズム&ブルース調の表題曲ではビッグ・ママ・ソーントンのようなパワー・ヴォイスで圧倒。オーク(・フェルダー)も関与し、ミッシー・エリオットやグッチ・メインと軽やかに交わりながらプリンス感も随所で匂わせる音楽的な華やかさはキャラのインパクトを余裕で超える。