折坂悠太バンドのレギュラー・メンバーとしても知られるシンガー・ソングライター/ベーシストの寺田燿児。自身が率いるバンド、yoji & his ghost bandとしてMikikiのイヴェント〈Mikiki Pit〉にも出演してくれた彼が、中編漫画「DARK CONTINENT」を完成させた。

自身の作品のアートワークを手掛けるほか展覧会も行うなど、音楽と並行してイラストレーターとしての顔も持つ寺田。最近では、SNSでたびたび自作漫画を投稿していたり、折坂の2018年作『平成』のツアーのパンフレットには〈折坂漫画〉を寄稿したりと、〈漫画の人〉としても界隈では認知されつつある。このたびはそんな彼の漫画作品を書籍で読むことができる機会がついに来たというわけだ。

「DARK CONTINENT」は、架空都市を舞台に、独裁者に立ち向かう少年たちの物語(あらすじは下記)。手書きで描かれた、巨大なスケール感のSF大作だ。登場するキャラクター造形や、〈リトルワンタン〉〈ニュートンコツ島〉〈ジャンコク党〉などのユーモアあふれるネーミング・センスも魅力的。また、寺田が影響を受けてきたものからも引用されているようで、巻末に記載されている参考文献の一覧を読後に確認するのもまた楽しい。いまならなんと約30ページほど試し読みができるので、こちらからチェックを!

世界は暗黒に包まれるのか…? 相次ぐ書店員の失踪、衝突するデモ隊と鎮圧部隊。時の総統トーバンジャンによる独裁都市を舞台に、「伝説の予言書」を手にした少年トニー・チャンと不良グループが奔走する!

なお、「DARK CONTINENT」は、今週7月12日(金)〜15日(月・祝)に東京都現代美術館で開催されるTOKYO ART BOOK FAIR 2019にて販売がスタート。「DARK CONTINENT」の出版元である大阪のZINEレーベル・東南西北kikenのブースでゲットできる。併せてオリジナル・ステッカー2種とTシャツなどグッズの販売に、サイン会も予定されているので、そちらもお楽しみに。ちなみに期間中にはTOKYO ART BOOK FAIRの企画の一環で折坂悠太のライヴが実施されるが、寺田いわく〈何かが起こるかも……?〉とのこと。

「DARK CONTINENT」に登場するロボット抗体子をレイアウトしたステッカー2種。魔除けになるという触れ込みだ
 

さらに! 7月20日(土)〜28日(日)には、東京・阿佐ヶ谷ロフトAで「DARK CONTINENT」の原画展示/漫画即売会を実施することが決定。詳細は下記。寺田ワールドに触れに、ぜひ気軽に足を運んでみてほしい。

 


INFORMATION

寺田燿児/Yoji Terada「DARK CONTINENT」

東南西北kiken 定価1,200円/四六判
お試し読みはこちらから

販売は7月12日(金)〜15日(月・祝)開催のTOKYO ART BOOK FAIR 2019、東南西北kikenレーベルブースにて開始
https://tokyoartbookfair.com/

 

寺田燿児漫画原画展『DARK CONTINENT-暗黒大陸』
7月20日(土)〜28日(日)東京・阿佐ヶ谷ロフトA
https://www.loft-prj.co.jp/schedule/lofta/123334