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タキシードと併せて踊りたい最近のあれこれ

タキシード以前から正装だったG.RINAが、手の合うZEN-LA-ROCK ×鎮座DOPENESSと組んだトリオの初作。グルーヴ・セオリーな7インチのジャケに違わず、引き出しの多いアーバン・スタイリストぶりが煌めく。

 

KOOL CUSTOMER Kool Customer Bastard Jazz/Manhattan/LEXINGTON(2019)

ザッピー趣味丸出しのソロ作も出していたLAのB・ブラヴォがタキシードを意識して(?)シンガーのロージャーと結成したデュオ。これは独自仕様で登場した日本盤で、P寄りのファンクやブギーが気楽に楽しめる。

 

ZAPP Zapp VII: Roger & Friends Troutman/Delta(2018)

説明不要の伝説的ファンク集団がレスター・トラウトマン親子の主導で15年ぶりに仕上げたアルバム。往時のアイコン感は薄れようと〈24K〉以降の時流に即した軽やかさで踊ってみせる。タキシードとの“Shy”も収録!

 

CHROMEO Head Over Heels Big Beat/Atlantic(2018)

タキシードとは別の正装で〈あの時代〉の音に挑んできたファンシー・フットワークの先達。この最新作ではロドニー・ジャーキンスやドリーム、DJクイックら大物も巻き込みつつ趣味性を濃くしているのがおもしろい。

 

XL MIDDLETON 2 Minutes Till Midnight MoFunk(2019)

デイム・ファンクとの交流もあってガチなブギー職人に傾倒していたパサデナのギャングスタが久々にラップに重きを置いた新作。とはいえ心地良いヴァイブはそのままで、来るべきGファンク再燃に備えるかのよう。

 

MIDAS HUTCH The Feels & The High Manhattan/LEXINGTON(2018)

オランダで活動するFSグリーンのプロジェクトで、RIRIなどのリミックスでも知られるマイダス・ハッチ。ディスコ/ブギー系を主体に90年代に接近した結果、NJS~Gファンクまでも薫るサウンドが心地良い。