2017年のデビュー以来、名曲“はりぼて”を筆頭にいずれも高水準なシングル5枚を重ねてきた〈青い未完の6人組ヴォーカルユニット〉がいよいよアルバムを完成。各人がメイン・ヴォーカルを担当するという試みの成果もあってか、エレガントなロック・アレンジを主体にした曲調の幅以上に総体の表現は実に多彩で、個々の歌唱がさまざまな青をリリカルに描いてくる。緩急を弁えたエモーショナルなリード曲“ラルゴ”がやはり強力。