「音」をテーマにした作品を多数発表し現代芸術の最前線に立つ藤本由紀夫が活動のごく初期に行っていたプロジェクトがこのノーマル・ブレイン。クラフトワークの影響を受けたミニマルなコンピュータ・ミュージックはコニー・プランクがプロデュースしたかの如き諧謔精神が溢れる。故阿木譲主宰の伝説のレーヴェル、ヴァニティから1981年にリリースされていたものをスイスのWRWTFWWが再発。清水靖晃や高田みどりの再発でお馴染みでもあり、当然こちらも和レアリック的文脈での再評価ということになるが、ヴァニティの再発とあっては日本のNW界隈をフォローする向きにも当然快挙である。