ラテンの作品からクラシック映画音楽まで、なんて心地よいサウンド! オーボエとギターが絶妙に“さりげない”んです。オーボエの古部賢一とギターの鈴木大介という2人の実力派が素晴らしい共演を果たしています。音と音が柔らかく溶け合い、響く。アントニオ・カルロス・ジョビンの名曲《イパネマの娘》はすっきりと削ぎ落とされたアレンジ。乾いた響きがあまりにも涼やか。センチメンタルなメロディが際立つピアソラの《リベルタンゴ》、イタリア映画『エンリコ4世』の映画音楽として作曲した《オブリビオン》は切なく、もの哀しく、オーボエの音色が漂う。

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