そういえば〈棚の端まで〉という連載をやっているのに背景の画像に使ってる棚は数年前に解体し、折りたたみ式のコンテナボックスにCDを溜め込んでおります、tofubeatsです。今月は知人・友人の皆様による作品がどれも素晴らしかったのでそんな3枚をご紹介。

South Penguin Y Pヴァイン(2019)

コメントを頼んでいただいて音源を一足お先に聞かせていただいたのですがビックリでした。サイケデリックで夢うつつな感じは台湾でご一緒したときの印象と同じだったのですが、自分としてはアカツカさんによる歌詞の魅力がめちゃくちゃすごいアルバムなのではと思いました。湿度の高いアルバムなのにサラっと聴けて、梅雨のドライブ中によく聴いていました。アイドルだから~♪

 

先行シングルの数々はサウンドもビデオも最高で気合いがすでに溢れ出ていたFNCYですが、待望のアルバムが到着。通して聴くとシングルのパワーとは裏腹にスルっと聴けて楽しいです。ゼンさん鎮座さんG.RINAさんの3名にDOIさんのミックスがめちゃくちゃほとばしっていて大人の本気が凝縮されています。ポップスとクラブ・ミュージックのクロスオーバー具合のちょうどよさ、歌番組とか出て欲しいです。しかしまあチョイ出るだけですべてを持って行ってしまうMr.麿さんズルすぎます。

 

スカート トワイライト ポニーキャニオン(2019)

まさに前後のストーリーを想像させるジャケの仕上がりも素敵です。ご本人はこのジャケによって質素に見えてしまわないかな…?とおっしゃってましたがサウンドは過去作よりもよりリッチでゴージャスになった印象です。tofubeatsがアレンジさせていただいたシングル“高田馬場で乗り換えて”は生演奏の新たな装いで収録されています。本ヴァージョンには関わってないのですが、ちょっと当時のアレンジの雰囲気も引き継いでくださっているところに澤部さんの心意気を感じます。対談もネットにありますのでぜひ読んでみて。

 


tofubeats(トーフビーツ)
90年生まれ、神戸在住のトラックメイカー。自身の作品リリースのほか、iri、中島愛、鈴木京香、夢眠ねむ、向井太一、ものんくる、大比良瑞希、TENDRE、平井堅らの楽曲、映画「寝ても覚めても」のサントラなどを手掛け、自身名義の楽曲では〈サントリー天然水 GREEN TEA〉コラボソングとなる“Keep on Lovin' You”も好評配信中です。6月26日にリリースされた土岐麻子のリミックス・アルバム『TOKI CHIC REMIX』(A.S.A.B)には既発の“PINK(tofubeats Remix)”も収録されています。その他は〈tofubeats.com〉にて!