INTERVIEW

seeeeecun『Bohemian Bloom』 ボカロPとして名を馳せた気鋭のクリエイターが自身の歌唱によってさらに純度を高めた表現とは?

シンガー・ソングライター/バンド活動へ踏み出すボカロPたち

 動機や志向は人によってそれぞれだとして、seeeeecunと同様に、広い意味でボカロPの活動を通じて名を上げたクリエイターたちがシンガー・ソングライター/バンド活動によって己の楽曲を世に問い直す機会は近年ますます増えてきている。米津玄師やヒトリエのwowakaといった先駆者たちにマーケティング的な意味での熱視線が集まった結果、ボカロの活動自体を〈登竜門〉〈ステップ〉のように過小評価する向きもどうかとは思うが、少なくともボカロが個々人の創作欲や表現欲を大いに拡張したのは間違いない。

 ともかく、メジャー入りして一気に飛躍した須田景凪(バルーン)をはじめ、彼との共同作もあった神山羊(有機酸)、n-bunaがギタリストを務めるヨルシカ、そのヨルシカのサポートやsajou no hanaでも活躍のキタニタツヤ、さらに和田たけあき(くらげP)、別掲のYUUKI MIYAKE(MI8k)など、出自を知らなければ一括りにはできなくなるほど音の傾向もさまざま。朝日(石風呂)が自身のボカロ曲をバンド解釈するネクライトーキーのような例も興味深く、今後もこの渦から生まれた才能が注目されていくのは確実だ。 *狛犬

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