NYのシンガーによる5年ぶりの3作目は、アニタ・ベイカーやクワイエット・ストームといったワードに惹かれる貴方にぜひ聴いてほしい、大人の逸品だ。全編が麗しいR&Bフィールに満ちていながら、何より、どの曲もマチュアな歌声の印象を強く残す仕上がり。ジョン・レジェンド“Ordinary People”のカヴァーも、原曲に寄せたシンプルなアレンジも相まって、きちんと歌を心に染み込ませてくれる。