ソウルの真髄を追い求め続ける男の3年ぶりの新作は、ニュー・ソウル期への憧れを温かく柔らかな音像で表現した、マーヴィン・ゲイ風の歌声が映えまくる内容。そのマーヴィンのカヴァーとなる“Sparrow”はキーヨン・ハロルドのトランペットも効いたジャジーかつ清冽な逸曲だし、10分に及ぶ“Cool Water”にも往時のコンシャスなムードが充満。真摯で的確なオマージュぶりが素晴らしい傑作です。