暑苦しくメタルをカタリ続けて早100回! 鋼鉄連載〈OSHIETAL〉! 記念すべき今回は、実に23年ぶりの新作を発表したセイクレッド・ライクをオシエタル! 85年にアリゾナ州フェニックスで結成された彼らは、87年の初作『Ignorance』と続く2作目『The American Way』(90年)で〈スラッシュ第2世代〉の顔となったスラッシュ・メタル界の伝説だ。オルタナ/グランジの代頭もあって90年代の終わりには解散するも、2006年に再結成。往年のアグレッシヴなステージで狂喜乱舞させると、ついに登場したのが今回の『Awakening』だ!

SACRED REICH Awakening  Metal Blade/ワード(2019)

 フィル・リンド(ベース/ヴォーカル)、ワイリー・アーネット(ギター)のツートップに加え、かつてマシーン・ヘッド加入のために脱退したデイヴ・マクレイン(ドラムス)が復帰! しかも古巣メタル・ブレイドからということで、ここで聴けるのはギター・リフとタイトなリズムが織り成すやりたい放題のオールド・スクール・スラッシュ! かつて同時代を駆け抜けたフロットサム・アンド・ジェットサムやデス・エンジェル、デストラクションらの初期衝動溢れる近作と同様、まるでタイムスリップしたかのような内容だぞ! さあ、真打ちの登場だっ! この〈甦った伝説〉を聴かずしてメタルをカタルべからず!