アイヌの伝統歌ウポポをウコウクという輪唱を基本に並々ならぬ熱量、愛情、好奇心により再現/更新してきたマレウレウが完成させた7年ぶりの新作。各々の声は以前と比べとても研ぎ澄まされた印象。輪唱では言葉が次々に現れ躍り回り、独唱ではその独特な歌い回しや喉の使い方に圧倒される。しかし途中語られるスマサン・ピウカという物語は何なのだろう? 金の乗り物とか魔性の村とかとても気になるのだけど、解説は封入されてるのだろうか…それはともかく楽曲は驚きと不思議に溢れていて、オリジナルは作らないそうだから伝承歌なんだろうけど、やっぱり日本にこんなんあるんかって改めて衝撃を受けております。