パトリース・ラッシェンのプロデユースで有名なレジー・アンドリュースを父に持つ、LAのシンガー・ソングライターのニナ・アンドリュースのファースト・アルバムが発売。父レジー・アンドリュースの弟子にあたるカマシ・ワシントンやソランジュの作品にも参加してきたニナ・アンドリュースの作り出すサウンドはジャズ、ソウルをベースにしたカマシらの新世代のジャズの影響の強いサウンドだ。ブランドン・コールマン 、モッキーら参加ミュージシャンも豪華。ゴスペル色の強い“Little Girl”、瞑想的な美しいバラード“Old Man”等、名曲揃いの傑作だ。

 


ソランジュやカマシ・ワシントンへの客演で知名度も上がったLAの才媛が、初のフル・アルバムを完成させた。ジャズとフォークとソウルを溶け合わせた楽曲に高く透き通った歌声を乗せる様子は、これまでの作風の延長線上にある。静謐でシックな音風景の中から、オーガニックな滋味が湧き上がるような聴き心地は、聴くほどに心穏やかになりそう。インディー好みな尖りぶりよりも優美さが際立つ逸品。