2019.09.06

〈砂漠のブルース〉とも称される人気バンドが通算9枚目のオリジナル作をリリース。これまでのブルージーなギターをセンターに配したスタイルとは少し違い、より民族的な歌メロやパーカッションが強調されており、彼らの出身地である西アフリカへの郷愁を強く感じさせる内容だ。モロッコからモーリタニアへ移動する道中のキャンプでアウトドア録音されたという、〈生身〉の空気感をパックした音像も素晴らしい。

 


王者の貫禄とでも言おうか、砂漠のブルースもまだまだ次々と面白い作品が出てくるが彼らの音にはこのシーンを世界に知らしめただけの説得力がある。2年ぶり最新作はタイトルが意味する「未知の来訪者」としてモロッコからモーリタニアを目指しサハラの砂嵐に塗れ旅をしながら録音された。ダーティ・スリーのヴァイオリン奏者ウォーレン・エリス、sunn (((0のスティーヴン・オマリーやミカ・ネルソンが参加しその荒涼感を増幅させつつも、テンポを上げず、ドッシリとしたグルーヴと抜き身のような鋭い弦の絡まりには圧倒的な凄味があり、それは果てしない渇きでもあり、彼らの原点を見る様だ。

関連アーティスト
40周年プレイリスト
pagetop