三位一体のグルーヴ、激情のヴォーカル、切っ先鋭いギター——90sのオルタナ~ガレージ・ロックの旨味をたっぷり含んだエネルギーがグツグツと迸るバンド・アンサンブルや、ジャンクでノイジーな音塊は保ちつつ、うねるようなドライヴ感により磨きがかかった。結成10周年を記念したアルバムながら、いまも一瞬一瞬に懸けている生き様がくっきりと目に浮かんでくる。ブレないことの美しさ。