2019年は飛行機事故のため僅か30歳で世を去ったフランスの天才ヴァイオリニスト、ジネット・ヌヴー(1919~1949)の生誕100年、没後70年にあたる。これは1949年6月10日、ハーグでのライヴを放送用のアセテート盤から新復刻したもの。若干のスクラッチ・ノイズは伴うものの、音質は従来盤よりも格段に鮮明となり、彼女の凄まじい気迫に満ちた、多彩な感情の乗ったヴァイオリンが生々しく甦っている。彼女はこの曲を看板楽曲にしていて、CD7枚分しかない録音遺産の中で、4種もの録音が残された。これはその最後の録音記録であり、「弾くたびに良くなってゆきたい」と願っていた彼女の同曲ベスト演奏となった。