TAMTAMのヴォーカリストによる初のソロ作。Shin SakiuraやODOLAらが手掛ける90年代R&Bを視野に入れたトラックと、君島大空などが担ったアンビエント調のトラックとを軸にした8曲が収められており、そのどちらのスタイルとも完璧な相性を見せる主役のアンニュイな歌声に陶然とさせられる。現行R&Bのモードを自身の資質に引き寄せ、咀嚼しているのがお見事。とりわけEVISBEATS製の“PORTLAND”が素晴らしい。