巨匠ロベール・ブレッソンの映画祭等以外では未だ日本公開されていない74年の傑作が4Kレストア版で初ブルーレイ化。ブレッソンの掲げる〈シネマトグラフ〉理念の実践という意味では、本作はひとつの到達点と言えるかもしれない。例えば、疾走する馬の脚部のアップが反復される競技シーンなど、律儀なまでの厳格さに思わず笑ってしまうほど。笑ってしまうといえば冒頭の戦闘シーン! 甲冑兵士が首チョンパ、さらさらした血がぴゅーと出る場面などかのジョン・ウォーターズがフェイバリットに挙げるのも納得の厳粛なるバッドテイスト! 緻密な音響設計の素晴らしさにも注目!