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さまざまな女性たちの個性を魅力的に引き出す、つるうちはなワークスの一部をご紹介!

 シンガーとして、ソングライターとして、鍵盤奏者として、あるいはプロデューサーとして、クリエイティヴ・ディレクターとして、つるうちはなの参加作品は多岐に渡っている。多彩な分野におけるCMソング提供/歌唱も幅広いが、やはり重要なのは2016年に自身主宰でスタートしたレーベル=花とポップスの作品群だろう。つるうち自身の関わり方は多様ながら、同レーベルはこれまでにChakiやあーた、はかまたりの、サトウトモミ、オガワマユ、ayumi melodyら多くの女性アーティストをフックアップしてきた。現在は、アルバム制作を控えるシンガー・ソングライターのイナダミホ、9月リリースの『WOW』も素晴らしかったNakanoまる、さらに男女混合バンドのThe Broken TV(PLECTRUMのタカタタイスケも在籍)が名を連ね、マイペースながらも良質な作品を届けているところだ。

 一方、楽曲提供という点ではいわゆるアイドル範疇の作品が目立ち、なかでも縁深いのは、2016年に“Magical Symphonic Girl”の詞曲を提供して以来の関係となるあヴぁんだんど。弾けるような名曲“ヴぁんでぃっつ!!!”や“Hello!!”(2017年)、avandoned改名後の最新シングル“マーガレット”(2019年)まで相性の良さを見せている(メンバーの出雲にっきはつるうちの最新MV“宇宙の神秘女の子”に出演)。他にもHauptharmonieの“きらり”、エレクトリックリボン“STAR TEAR”などの美曲を提供し、東京女子流の“キスひとつで”(2018年)では編曲を担当。今年は森永乳業「ピノ ストロベリームーン」のCMに書き下ろした里咲りさの“シンクロニシティ”も素晴らしかったし、いろんな女性の個性を魅力的に引き出す手腕には今後もさらに期待したい。 *轟ひろみ