ピアノの音色と教会から聞こえるミサの合唱や田園でさえずる鳥たちの声等々によって、スペインの世界遺産を描く情緒あふれるアルバム。スペインにゆかりのあるピアニスト、コンポーザーの川上ミネによる10曲のイマジネイション・ピース集。アルハンブラ宮殿、サグラダ・ファミリアといった世界的にメジャーな建造物はもちろん、三大宗教の文化が交錯する街トレド、オリーヴ畑に囲まれたアンダルシアの街バエサ、そしてカナリア諸島まで、ピアニストは巡礼者(ピルグリム)となってその美しさ、情景を繊細な音色とともに伝えてくれる。この旅の後に再び続いてゆく人生の景色はどんなだろう。