トランペット奏者アヴィシャイ・コーエンと、オメル・アヴィタルとのサード・ワールドやオメルの作品での共演から、アヴィシャイのECM作品にも参加するピアニスト ヨナタン・アヴィシャイ。最早盟友以外の何物でもない二人だが、先立ってヨナタンもECMからリーダー作を発表し、その流れからのこのデュオ。ECM特有の緊張感を持ちながらも丁度よくリラックスした音のやり取りはこの二人だからこそ。それぞれの楽曲で始まり、エリントンやコルトレーン・ナンバーが続く。甘美な演奏の中で少しだけイスラエル色が顔を覗かせる瞬間もあり、ラストはイスラエルの作曲家サーシャ・アルゴフの楽曲で。