LISAの復帰からおよそ2年を経て届いた新作。トライポッド体制では実に18年ぶりのアルバムながら、まるで空白の期間をSF的に飛び越えてきたような自然なマッチングは『EXPO EXPO』から地続きにすら思えるもの。J・バルヴィンを招いた幻想的なフューチャー・ポップ“HUMAN LOST”をはじめ、JP THE WAVYやMIYACHIとの共演もそれぞれ奏功しつつ、冒頭のバウンシーなアップ“E.T.”からチル・トラップの“STRSTRK”まで、スタイルもテンポも自在に操って楽曲そのものに集中した化学反応の素晴らしさはやはり格別だ。人を喰ったような“KYO-TO-KYO”の幕切れに続き、感動的なリスタートを歌う“No Question”が訪れるラストにはこの3人ならではの繊細な魔法と品格を感じざるを得ない。