ディスクロージャーアルーナジョージの成功はジャイルズ・ピーターソンも横目に見ているはずで……と思ったら、こんな素晴らしいユニットを送り出すのだから流石。コケティッシュな歌声とR&BハウスUKガラージ経由のサウンドが光るブライトンの男女デュオの初作は実にスタイリッシュ。インディー何やらといったムードへの目配せもありつつそこは重要ではなく、先行曲“Never Can Decide”のキャッチーさをはじめ、軽みやスマートさのほうこそ際立つ聴き味だ。疾走感のある“Atom Bombs”や軽妙な“Echo”も、リキッド・ファンク2ステップのストレートなオマージュという印象。スノッブな持て囃され方でなく、お洒落でポップな歌モノとして広く聴かれそうな予感がします。