星野源がマーク・ロンソンのプロジェクト〈Love Lockdown: Video Mixtape〉に参加した。

新型コロナウイルス感染症が猛威をふるうなか、都市のロックダウンや外出自粛が全世界的に行われている昨今。そんななか、星野源は2020年4月3日に新曲“うちで踊ろう”をInstagramで発表、さまざまな表現によるコラボレーションを呼び掛けた。星野の想いに共感した多くの人々がコラボしたことで、〈#うちで踊ろう〉ムーヴメントは社会現象と呼ぶべき大きなうねりとなっている(4月15日、同曲のフリー・ダウンロードがスタート)。

星野のように、コロナ禍に対応した試みを行うミュージシャンは少なくない。英ロンドン生まれ、米NYC育ちのプロデューサー/DJのマーク・ロンソンもその一人。彼は〈#stayhome〉および〈#withme〉を呼び掛けるプロジェクト〈Love Lockdown: Video Mixtape〉を5月1日から開始した。

ロンソンのYouTubeチャンネルからライブストリーム配信中〈Love Lockdown〉。このプロジェクトには、ダリル・ホール、ディスクロージャー、デュア・リパ、マイリー・サイラス、テーム・インパラ、トロイ・シヴァン、ロビン、クリスティーヌ・アンド・ザ・クイーンズ、モールラット、ペギー・グー、メイベル、ムー(MØ)、リッキー・リーなどなど、名だたる音楽家たちが協力。ロンソンのアルバム『Late Night Feelings』(2019年)に参加した者を含めて、国籍を問わず、彼のフェイヴァリット・アーティストたちがホームメイドのパフォーマンスによって参加している。

そんなロンソンの〈Love Lockdown〉に、日本から唯一参加しているのが星野源だ。

マーク・ロンソンと星野源は、2018年12月のダブル・ヘッドライナー・ショー、そして2019年11月~12月の〈星野源 POP VIRUS World Tour〉でのNYおよび横浜公演と、たびたび共演。対談ステージ上でのセッションなどで交流を深めてきた。こうした流れをふまえええると、今回の〈Love Lockdown〉への参加も当然のことだと感じる(星野は動画の46分36秒頃から“Week End”で登場)。

なお〈Love Lockdown〉は、YouTubeおよびGoogleと協力したドネーション・プロジェクト。YouTubeとGoogleが世界保健機関(WHO)への寄付金の目標額として掲げる750万ドルに到達できるように募金活動を助けるのが、このプロジェクトの目的だ。しかし、残念ながら日本から〈Love Lockdown〉に寄付することはできない。

とはいえ、〈So take a deep breath, #stayhome and dance #withme and feel the Love Lockdown(さあ深呼吸をして、家にいよう、私と踊ろう、そしてラヴ・ロックダウンを感じよう)〉という〈Love Lockdown〉のメッセージは、星野の〈#うちで踊ろう〉のそれと確かに共振していることを感じられるはず。日本のファンは、〈Love Lockdown〉の映像を楽しむことで彼らの試みを応援しよう。