前作以降、リアーナ“Diamonds”、ブリトニー・スピアーズ“Perfume”、ビヨンセ“Pretty Hurts”などを書いていまや押しも押されもせぬヒットメイカーとなったシーアの、4年ぶりとなる5作目。冒頭から歌い方を含めていかにもリアーナっぽかったりするが、〈これを作ったのは私!〉という自負で貫かれ、その堂々とした振る舞いに惚れ惚れする。特に憂鬱なR&B調が続く前半は以前の彼女のスタイルからずいぶん遠ざかった感もあるが、間違いなくこれはシーアにとっての進化と言えるだろう。プロデュースを担ったのはこれまたヒットメイカーのグレッグ・カースティン。チャート入りの規則を完全に習得している最強コンビが投下したポップ爆弾だ。でありながら、テーマは〈不安〉。そこが実に現代的。