ブーレーズの第2番ソナタに、ベルクのソナタ。もはや「現代音楽」「ソナタ」「ピアノ曲」と行った概念を超越したこの2つの名曲は、音楽史を語るに外せない存在ではないだろうか。「それ故に既に名演・名盤は出尽くしているのでは?」そう思われた方々、まだまだ有ったんです! フランスの“現代音楽の名奏者”の名高いクロード・エルフェがドイツ・グラモフォンに残した覇気に満ちあふれた熱演。日本初発売・世界初CD化と意外や意外の初づくし。同時期に発売されたポリーニの名演の陰に隠されるという時代の悪戯により忘れられた名盤が、この日本で再び日の目を見られた事が只々歓ばしい。

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