アラバマの教会をホームに活動する女王がダップトーンから5年ぶりに再臨。天翔る煽りと地の底まで沈むような嘆きを昇降するコーラス、年輪を感じさせるクリフ・ドライヴァー主導の演奏が、滋味深いメッセンジャーをパワフルな昂揚へと導いていく。トーマス・ブレネックボスコ・マンらの援護も手伝って、発汗作用は先日のリー・フィールズ以上……みたいな感じか。二重の意味でディープなファンクにまみれた快作。