同郷の同名偉人ベース奏者ではなく、トランペット奏者の気鋭の若手、アヴィシャイ・コーヘンが、オメル・アヴィタル(ベース)とナシート・ウェイツ(ドラムス)を迎え、2010年と2012年に立て続けに2作をリリースしたピアノレス・トリオ、Triveni名義での約4年振りの新録。アナット・コーヘン(クラリネット)、ジェラルド・クレイトン(ピアノ)、ケレン・アン(ボーカル)などのゲスト参加に加え、エフェクトをオーバーダブした実験的なトラックも新鮮。イスラエリアン独特の哀愁のメランコリーを漂わせる乾いた音色とジャズの偉人達へのリスペクトに支えられたアヴィシャイのトランペットの幅広い表現力が格別。