YOU’RE MY HERO!
ジョニーはギタリストの憧れ!

 〈ギターの神様〉と謳われるエリック・クラプトンも多大な影響を受けてきたことを公言する、いわば〈神のなかの神〉ジョニー・ウィンター。そのクラプトンをはじめ、ニュー・アルバム『Step Back』にはジョー・ペリー(エアロスミス)やビリー・ギボンズ(ZZトップ)、ブライン・セッツァー、ベン・ハーパーら多数のスター・ギタリストが駆け付けていて、ジョニーの偉大さをまざまざと思い知ったという人は多いことだろう。

エリック・クラプトンの“Layla”のパフォーマンス映像

 工事現場で拾った金属パイプをスライドバーとして使用し、独特のサウンドを編み出した彼は、タメを効かせるよりも、これでもか!と音を詰め込むことで疾走感を生むスタイルが持ち味。その演奏は、ヒョロヒョロした見た目からは想像もできないほどエネルギーに満ちている。なかでも、感情を爆発させるかのようにパワフルで、だけどめちゃくちゃ正確な速弾きピッキングは、後進のブルースマン以上に、ジョー・サトリアーニやスラッシュ、ザック・ワイルドといったハード・ロック/ヘヴィー・メタル系のギタリストから熱狂的に崇められているのだ! その延長で、オリアンティやジェシオ・クラオウスキー(コブラ・アンド・ザ・ロータス)、ハーマン・リ(ドラゴンフォース)、スコット・ホリデイ(ライヴァル・サンズ)などのエモーショナルかつテクニカルなプレイからも御大の遺伝子を感じるのだが、どうだろう。ジョニーこそ〈現代ラウド・ロックの父〉だ、なんて言ったら大袈裟か!?

ジョー・サトリアーニの“Flying In A Blue Dream”のパフォーマンス映像

オリアンティの2010年作『Believe』収録曲“Highly Strung”

 

▼関連作品

左から、エリック・クラプトンの94年作『From The Cradle』(Duck/Warner Bros.)、エアロスミスの2004年作『Honkin' On Bobo』(Columbia)、ブライアン・セッツァーの2014年作『Rockabilly Riot!』(Surfdog/ビクター)、ベン・ハーパー&エレン・ハーパーの2014年作『Childhood Home』(Prestige Folklore/Universal)、スラッシュの2014年作『World On Fire』(Dik Hayd/ユニバーサル)、オリアンティのベスト盤『Best Of Orianthi... Vol.1』(ユニバーサル)、ドラゴンフォースの2014年作『Maximum Overload』(Roadrunner)
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