DISC GUIDE

ベックの新たな試みに呼応してみせた、二十人二十色のパフォーマンスをもれなく紹介!(前編)

【楽譜が読めなくても楽しめる、ベックの楽譜プロジェクト!】Part.2

1. MOSES SUMNEY “Title Of This Song”

冒頭曲で和み系のソウルフル・ヴォイスを響かせるのは、ガーナ育ちでLAを拠点に活動する黒人シンガー・ソングライターのモーゼス・サムニー。アコギやヒューマン・ビートボックスのループを伴奏にするなど独創的な手法が新鮮だ。ここでの牧歌的なサイケ・フォークベックの近作にも通じるものが。

【参考動画】モーゼス・サムニーの2014年の楽曲“Man On The Moon”

 

 

 

2. FUN. “Please Leave A Light On When You Go”

 

ジャック・アントノフ(ギター)がソロ・プロジェクトのブリーチャーズを始動させたことも記憶に新しいファンは、ファニーなワルツ・スタイルに挑戦。ピアノと弦楽器をバックに配していて、ドラマティックなのにこじんまりした雰囲気がヴィンテージのオルゴールみたい。

【関連動画】ブリーチャーズの2014年作『Strange Desire』収録曲“I Wanna Get Better”

 

▼このたび日本盤化されたブリーチャーズのファースト・アルバム『Strange Desire』(RCA/ソニー)

 

 

 

 

3. TWEEDY “The Wolf Is On The Hill”

 

ウィルコのジェフがソロ・アルバムを作っていたら、いつの間にか息子も加わり、そこからほのぼの親子ユニットに発展したというトゥイーディ。スペンサー君(18歳)の渇いたドラム音はいかにもベックが好みそうだ。レイドバックしたギターとの相性も抜群。

【関連動画】 トゥイーディの2014年作『Sukierae』収録曲“Summer Noon”

 

▼トゥイーディのファースト・アルバム『Sukierae』(DBpm/Anti-/ソニー)

 

 

 

 

4. NORAH JONES “Just Noise”

 

ビリー・ジョーグリーン・デイ)とのコラボ盤に続き、プスン・ブーツでの初作も発表するなど、精力的に活動しているここ1年のノラ。『Beck Song Reader』ではピアノをメインにしたバンド演奏を背に、彼女のオリジナル曲かと思えるほど違和感なくチャーミングな歌唱を披露。

【関連動画】プスン・ブーツの2014年作『No Fools, No Fun』収録曲“Tamished Angel”

 

▼プスン・ブーツの2014年作『No Fools, No Fun』(Blue Note)

 

 

 

 

5. LORD HURON “Last Night You Were A Dream”

LA在住のシンガー・ソングライター、ベン・シュナイダーによるソロ・プロジェクトが進化して現在は5人編成で活動中のロード・ヒューロンフリート・フォクシーズを思わせるインディー・フォークが十八番の彼ららしく、レトロなアメリカーナを溌剌と爽やかに奏でてみせる。

【関連動画】ロード・ヒューロンの2012年作『Lonesome Dreams』収録曲“Time To Run”

 

▼ロード・ヒューロンの2012年作『Lonesome Dreams』(PIAS)

 

 

 

 

6. BOB FORREST “Saint Dude”

レッド・ホット・チリ・ペッパーズのジョシュも在籍したセロニアス・モンスターバイシクル・シーフでフロントマンを務めていたボブ・フォレスト。安物ウィスキーの匂いが強烈に漂ってきそうな塩辛いヨレヨレ声に、ベック坊ちゃまも驚いたのではないだろうか。

【参考動画】ボブ・フォレストの2006年作『Modern Folk And Blues Wednesday』

 

 

 

7. JACK WHITE “I'm Down”

 

ナッシュヴィル移住後の活動も好調なジャック・ホワイトは、ギラギラと太陽の焼けつくような、アメリカ大陸の荒野を思わせるルーツィーなサウンドとユーモアを放ち、ホワイト・ストライプス風のギターを掻き鳴らす。ホンキー・トンクっぽい飄々としたムードは、近頃の彼の風貌とも合致!?

【参考動画】ジャック・ホワイトの2014年作『Lazaretto』収録曲“Lazaretto”

 

▼ジャック・ホワイトの2014年作『Lazaretto』(Third Man/Columbia)

 

 

 

 

8. BECK “Heaven's Ladder”

唯一ベック本人が演奏した同曲は、サイケデリックでドリーミーで、表題通り天国へと続くような仕上がりに。レノン&マッカートニーからの影響を消化しながら、ベックらしいモダンなポップセンスが弾け飛ぶ。

 

 

 

9. JUANES “Don't Act Like Your Heart Isn't Hard”

 

『Beck Song Reader』中でもっとも異色&出色と言えるのが、コロンビア生まれのスーパースター、フアネスによるこのスペイン語ナンバーだ。ラテン特有の哀愁メロディーとアレンジは、もはやベック原作というのを忘れてしまうほど。これぞベックが密かに期待していたサプライズか。

【関連動画】フアネスの2013年作『Loco De Amor』収録曲“Mil Pedazos”

 

▼フアネスの2013年作『Loco De Amor』(Universal Latino)

 

 

 

 

10. LAURA MARLING “Sorry”

若くして大物の風格を備えたUKのネオ・フォーク系シンガー。彼女にしてはずいぶんと軽やかな仕上がりだが、それがかえって原曲のおもしろさを引き出している。アコギ伴奏のみで〈ごめんね〉と繰り返す様はどこかすっとぼけた感じがするし、男性目線の曲を女性に歌われるのもくすぐったい。

【関連動画】ローラ・マーリングの2013年作『Once I Was An Eagle』収録曲“Master Hunter”

 

▼ローラ・マーリングの2013年作『Once I Was An Eagle』(Virgin)

 

 

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ポール・マッカートニー