LAND OF 100 JAZZ
ジャズの100枚。を一気に紹介!

BILL EVANS, JIM HALL Undercurrent United Artists/ユニバーサル(1962)

ジャズ・ピアノの詩人ビル・エヴァンスと流麗なフレーズを奏でる名ギタリスト、ジム・ホールが織りなす究極のインタープレイ……ジャズが表現できる最高の美しさを捉えた名盤。“My Funny Valentine”は必聴。

 

ジャック・ディジョネットの参加によって、いつものビル・エヴァンス・トリオ作よりクールでアグレッシヴな演奏となっている名高い実況盤。〈モントルー・ジャズ・フェス〉そのものを世界的なものにした重要な一枚でもあります。

 

KEITH JARRETT TRIO Standards Live ECM/ユニバーサル(1986)

キース・ジャレット・スタンダード・トリオによる初のライヴ盤。名曲への深い理解と斬新な解釈が素晴らしく、どの曲でも静謐な官能美溢れる名演を披露。“The Old Country”などの隠れた名曲にスポットを当てた功績も大きいそうです。

 

COUNT BASIE ORCHESTRA April In Paris Verve/ユニバーサル(1957)

〈ニュー・ベイシー〉と呼ばれた時期の代表作。ベイシー自身の〈One More Time〉という掛け声によってエンディングが3回繰り返される表題曲のほか、“Shiny Stockings”“Corner Pocket”など不滅のレパートリーが並んでいますよ。

 

情緒豊かなバリトン・ヴォイスの持ち主ジョニー・ハートマンが、歌心溢れるジョン・コルトレーンのテナーと共演した逸品。“My One And Only Love”ではクルーナーとして最高の歌唱を響かせてくれます。

 

OSCAR PETERSON TRIO We Get Requests Verve/ユニバーサル(1964)

 〈鍵盤の皇帝〉ことオスカー・ピーターソンのヴァーヴ最終作。表題通りファンのリクエストに答えてスタンダードやボサノヴァを取り上げたという成り立ちのせいか、軽快でスピーディーな演奏もどこか人懐っこく、親しみやすく心が弾むアルバムになっています。

 

ERIC DOLPHY Last Date Limelight/ユニバーサル(1964)

ジョン・コルトレーンらのグループで活動し、阿部薫やフランク・ザッパに与えた影響でも知られるマルチ・リード奏者。36歳の若さで亡くなる1か月前に録音された本作は、壮絶な生き様を叩き付けるような生命力の漲るプレイを見せつけています……。

 

THELONIOUS MONK Thelonious Himself Riverside/ユニバーサル(1957)

孤高の天才ピアニストがもっともストイックな一面が窺わせた作品。“April In Paris”などの美しいスタンダードをシンプルかつ想像性豊かに弾いています。“Round Midnight”の20分に渡る貴重な録音風景のトラックも追加収録。

 

愛奏曲“My Funny Valentine”の初演を記録し、有名な〈マラソン・セッション〉4部作のなかで、もっとも人気の高いのがこちら。この時期の帝王ももっと幅広く聴かれてほしいです。

 

ART PEPPER QUARTET Modern Art Intro/ユニバーサル(1954)

アルト・サックスの巨人アート・ペッパーが西海岸の名手たちを従えてワン・ホーンで録音、アドリブ芸術の頂点を記録したとされる名作です。明るいセッションのなか、途切れることなく紡がれていくソロが実にメロディアス。