初の外部シンガーとして川本真琴を迎えたサマー・ソング“フロントメモリー”、アコギ1本で歌うフォーキーな序盤からサイケに変容していく“おかえり”など、随所に新味のある5作目。シンセを重ねた独特の密室感あるサウンドも、歌詞の奇妙さも健在ながら、全体に軽やかさや洗練も感じさせてくれるのが好ましい。の子のソロ作でも奏功していたヴァイオリンの導入も効果的だ。ますます良いバンドになったと思う。