ギル・スコット・ヘロンを彷彿とさせる詩人の新作。今回はスパズム・バンドとの共同盤ではなく、ソロ名義でのリリースだ。作曲とプロデュースを手掛けたのはミシェル・ンデゲオチェロ。アフロビートに近い繰り返しのグルーヴに乗せたスポークン・ワードはバンド期にも増して抑制力が高まり、深みが増している。ピアノと声が絡むスピリチュアル・ジャズ的な締めの曲からは、宇宙のような無限の広がりも感じてみたり。